カサンドラ症候群について

サンドラ症候群とは

誰にもわかってもらえない

カサンドラ症候群

カサンドラ症候群とは、発達障害特性が見られるパートナーの言動や行動がパートナー関係や子育てなどの家庭生活に影響を及ぼし、精神的身体的に不調が現れる症状のことです。

パートナーが社会的には問題なくふるまっているように見えること、カサンドラ症候群が医療における診断名ではなく公的な支援を受けられないこと、家庭内で起きている個人的な問題として片付けられやすいこと――

こうした背景によりパートナーとの関係の悩みを周囲に理解されずに孤立するケースが多いことから、予言を周囲に信じてもらえない呪いをかけられたギリシャ神話の王女カサンドラの境遇に重ね、カサンドラ症候群という名称がつけられました。

サンドラ症候群チェック

カサンドラ症候群の当事者のよくある悩みをまとめました。
以下の項目のうち、3つ以上当てはまる場合は、カサンドラ症候群の可能性があるかもしれません(※あくまで目安としてご覧ください)。

  • 共感し合えない
  • 一緒にいるのにまるでひとりぼっち
  • コミュニケーションが取りにくい
  • 一緒に子育てに向き合ってもらえない
  • 子育ての悩みを話しても共感し合えない
  • こどもの進路のことで相談しても向き合ってもらえない
  • 強いこだわりに振り回されてしまう

ートナー関係に影響する発達障害特性

発達障害にはASD(自閉スペクトラム症)やADHD(注意欠如・多動症)など、さまざまなタイプがあります。
ASD傾向がある方には、共感的なやり取りが難しい、感情の機微に気づきにくいなどの特性が見られることがあります。
ADHD傾向がある方には、注意が散りやすい、物事をうっかり忘れる、感情の起伏が激しいといった特性があります。
いずれも、パートナーとの関係におけるすれ違いや孤独感の要因となり得ます。

4人のカサンドラの物語

カサンドラ症候群に陥る背景は、ひとつではありません。パートナーの発達障害特性の現れ方は人それぞれであり、また、当事者の年齢や家庭の状況、置かれた環境によって、抱える悩みや感じる孤独も異なります。

ここでは、異なる立場や状況にある3人の「カサンドラ」の物語(架空の事例)を通して、その多様なリアルに触れてみてください。

※当事者によくある声や相談内容をもとに構成したフィクションです

32歳女性

息子が生後11ヶ月を迎え、つかまり立ちを始めたころから、夫の癇癪がひどくなった。散らかったおもちゃに怒鳴り声。息子が怯えて泣けば、夫の苛立ちはさらに増す。夫の怒りを避けるために、日中もずっと息子の動きを見張っている。疲れて、気が休まる時間なんてどこにもない。母にそれとなく相談しても、「育児中はどこも大変よ」と受け流された。「離婚」というワードが頭をよぎるけれど、息子のことを考えると、現実的な選択肢とは思えない。私がただ耐えればいい、と自分に言い聞かせる日々が続く。

45歳女性

子どもの進路、塾の連絡、学費の管理。すべて私がやるのが当たり前。夫は何も口を出さないし、こちらから相談しても「うん」と返されるだけ。話し合いなんて、とうの昔に諦めた。
家庭も仕事も「きちんとこなす」のが自分の役割。感情はしまい込み、母として、妻として、管理職として、崩れないようにやってきた。でも、最近ふとした瞬間に強い不安に襲われる。寄り添ってくれない夫とこのまま老後を迎えたとき、私は自分を保っていられるのだろうか…

66歳女性

夫とは昔から会話がかみ合わず、どこか一人きりで暮らしているような、ぽつんとした気持ちを抱えてきた。でも、「特別ひどいことをされているわけじゃない」と自分に言い聞かせ、夫の世話をはじめ、家庭のために尽くしてきた。子育ても介護も終わり、夫と2人きりの暮らしに戻った今、胸の奥に残っていた違和感がじわじわと広がってきた。夜、眠れない日が増えた。感情をうまく言葉にできないまま、ただ心が重い。どこに頼ればいいのかもわからず、今日もまた、ひとりで考え込んでしまう。

66歳女性

娘が3歳になった頃から、妻の娘に対する態度が気になるようになった。
娘が言うことを聞かないとき、頭ごなしに怒鳴ったり、叩いたりするため、「こどもにわかるように理由を説明してあげたら」と言っても、怒ってしまい聞く耳を持たない。
妻は、家族と過ごす時間よりも、自分がこだわっている家事の時間を優先するため、休日は娘と二人で外出するようになった。
妻とは娘の成長を一緒に喜び合ったり、語り合ったりする時間を持てず、長い間結婚生活に虚しさを感じてきた。娘が独立したあとの夫婦生活を思うと気が重い・・・

よくある疑問にお答えします

カサンドラ症候群Q&A

「カサンドラ症候群」という言葉に出会っても、すぐには理解できないことも多いかもしれません。「私の悩みもそうなの?」「病院で診断される?」「パートナーを責めることになるのでは?」――。そんな戸惑いや誤解に寄り添いながら、よくある質問にお答えします。

「カサンドラ症候群」は診断されるものですか?

いいえ、「カサンドラ症候群」は医学的な診断名ではありません。発達障害特性のあるパートナーとの関係性の中で、深い孤独や心身の不調を抱える方々の苦しみを表す言葉として使われています。

パートナーを発達障害と決めつけるようで気が引けます。

カサンドラ症候群の支援では、「誰かを責めること」が目的ではありません。大切なのは、当事者が置かれた状況や感情に向き合い、自分を理解し、回復に向かう手がかりを得ることです。

回復のために、まず何をすればいいですか?

回復のための道のりは人それぞれです。正解はひとつではありません。自分に合う方法を、これから紹介する選択肢の中から検討してみてください。

今のあなたにできることから、
始めてみませんか

動けないときは、何もしなくてかまいません。
でももし、「少しだけなら」と思えたなら——
できることから、できるかたちで、一歩踏み出してみませんか?
どの選択肢も、あなたの心に寄り添うために用意しています。

自分の気持ちに向き合う

カサンドラのための感情整理のコツをお伝えします。自分を大切にするために、自分の気持ちに向き合ってみませんか?

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